朝→風呂がとんでもない事になる。昼→ムルンダヴァの町を散策。夜→停電。

 

私の旅はその町でも特に安い宿を選んで泊まるので、基本バスタブが付いていることはない。しかしムルンダヴァで泊まったこのメナベホテルの部屋はバスタブが付いていた!しかも同じ値段なのにヨーレスの泊まった部屋には付いてないというラッキーさ!フロントの人が日本人は風呂好きだからと配慮してくれたのか、私は本当に風呂が好きなのでこれは嬉しかった。

 

湯を満杯にして朝風呂を楽しんでいるとドアをノックする音がする。出て行くとフロントのお兄さんがいて何やらアピールするのだが、英語じゃないのでさっぱり分からない。業を煮やしたお兄さんはジェスチャーで下に来いというので、頭にシャンプーを付けたまま下に行くと何とフロントの天井から水が垂れていて、それは私のお風呂が原因だった。全くとんでもない欠陥構造、流石にかわいそうなのでこれ以上のお風呂タイムは諦めたが、せっかく念願の風呂だったのにこの時の無念さといったらなかった。入れないバスタブが付いた部屋にいるのは意味がないので、2泊目は風呂なしの安い部屋に移動した。

 

2泊以上するときは必ず初日に洗濯をすると決めているので、午前中は洗濯に費やして午後からは町を探索した。

私は公園が好きです。どの国でも公園が一番平和な場所という気がします。
私は公園が好きです。どの国でも公園が一番平和な場所という気がします。

 

 

 

 

あの有名なバオバブの木が町中に普通にあって感激。

ムルンダヴァは海沿いの町なので、ちょっと歩くとビーチに出る事が出来ます。
ムルンダヴァは海沿いの町なので、ちょっと歩くとビーチに出る事が出来ます。

 

ムルンダヴァの町の端まで歩いて行くと、現地のお兄さんが英語で声をかけてきた。彼はピローグ乗りの観光ガイドだった。町の対岸にはヴェズ族の漁村、ベタニア半島があり、ピローグという名の小船で海を渡り村を案内する観光があることは予め知っていたので、値段がそれほど高くない事を確認して乗る事にした。

 

 

これがピローグ。向こう岸がベタニア半島。
これがピローグ。向こう岸がベタニア半島。
腕を横に思い切り伸ばして写真を撮った。
腕を横に思い切り伸ばして写真を撮った。

ピローグでは私が真ん中に乗り、前と後ろ二人で漕いで進む。船体がとても細いので水が結構中に入ってくるし、何故か浮き木が片側にしかついていないのでかなり揺れる。乗り心地は良くなかった。

 

村は特に見所はなかったが、私の大きなカメラに反応する子供たちが可愛かった。そしてとにかく風が強かった。

私が乗ったのは恐らく最高でも5人乗りだったと思うが、大人数用のピローグもちゃんと存在した。他のタイプの船は一つもなく、全ての船がピローグだった。

 

ガイドのお兄さんは中々のイケメンで、気持ちの良い男だった。案内が終わった後、一緒にビールを飲もうと言う、しかも奢ってくれるという。こんなとき何かあるんじゃないかと思ってしまうのがバックパッカーの悲しい性だが、彼が悪い人には見えなかったので着いていった。彼はお店に入ると私がさっき渡したお金を出してビールを購入した。ビールを飲みながら彼は私が持っていた日本製のライターに興味を示し、ずっと触っていた。きっと欲しかったんだろうけど、1本しかなかったから上げれなかった。別に大事でもなかったから、ケチケチせず上げれば良かったと今になって思う。

 

そこへ彼の仲間がやってきて、明日バオバブ並木まで車でガイドするから俺を雇えと言ってきた。なるほどこれがビールを奢った理由でしたか。明日はもう予約してあると言って断り(それは本当だった)3人とも2本目のビールを飲んだ後分かれた。しきりに今夜海岸でパーティーがあるから一緒に来いと言ってきたが、これ以上深入りしたくなかったのでそれは断った。それに夜はヨーレスと晩ご飯を食べる約束もしていた。

 

 

 

 

ビーチで日が沈むのを見届け、ホテルに戻ろうと歩いてると、だんだん人が集まってきた。この町にこんなに人がいたのかと思うくらい、人でビーチが埋まっていく。音楽が鳴り始め踊っている人もいるようだが大半はとにかく砂浜に集まって何をするでもなく佇んでいた。これが彼らが言っていたパーティだったのだ。なるほど今日は土曜日だ。明かりがほとんどないので人の顔も見えないくらい真っ暗な中、別に何も起きないがここに集うこと事態が何か気持ちを高揚させるのだろう。

 

土曜日に来れてラッキーだった。もっといたかったけど、ヨーレスとの約束の時間に遅れそうだったのですぐにホテルに戻った。

フラッシュを焚いたから明るいけど、本当は真っ暗。奥の外灯の光も弱かった。
フラッシュを焚いたから明るいけど、本当は真っ暗。奥の外灯の光も弱かった。

 

ヨーレスに連れられホテルから少し歩いた場所にある唯一開いていたレストランでディナー。外はほとんど外灯もなく家も明かりが点いていないので歩いているだけでちょっとスリリングだった。レストランの中とお店のそばの外灯だけは明かりが点いていたのだが、食事中にその全てが停電になると真の暗闇が訪れた。食べている物も見えない。マダガスカルでは停電は日常茶飯事とのことだが、あの暗さは記憶に残る暗さだった。日本のようにすぐに復旧することもなく、かなりの時間暗闇で過ごした。その時間も案外楽しかったが、光が点いた時はやはりホッとした。

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background picture : Madagascar nosy iranjaマダガスカル ノシ イランジャ

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