中国四大書院の1つ、岳麓書院へ行く。〜ついでに人生最低のトイレにも行った〜

岳(嶽)麓書院の入り口
岳(嶽)麓書院の入り口
2011/12/27~31

27日の午後2時頃に蘇州をバスで出発。日本と同じように途中高速のパーキングで何回か休憩があったが、そこで人生最低のトイレに遭遇した。

長距離バスの休憩でトイレは必須なのだが、そのパーキングのトイレのドアを開けると広さが学校の教室程もあった。それだけなら悪くはないが、そのトイレには大小の便器がなく、ドアも壁もなかった。あるのは壁に沿って作られた溝だけ。

小なら立ちションと一緒だから問題ないが、大は前と後ろに自分の物を見られ、又自分も人のを目の前で見なければならない。そして私がしたいのは大の方だった。一人ならしたが何人かの中国人男性が既に豪快に大をしている。その間に入ってするか、次のトイレ休憩にかけるか。私は後者を選んだ。

幸い次の場所のトイレは壁で遮ってあったので事なきを得た。とても汚なかったがさっきのを見た後だとそれくらいは目を瞑らざるを得ない。

そんなこんなで長沙に着いた時にはもう日付けを回っていた。深夜に知らない土地に着くのは絶対に避けなければいけない事の一つだ。理由は宿探し。自力では不可能になるのでタクシーに任せる事になる。深夜なのでタクシー代も高いし、連れて行かれる宿が気に入らなくても泊まらざるをえなくなる。こればっかりはどうしようもない。

案の定安くない値段の宿(名前からして高そう)になり、しかもタクシーも白タクだったので乗る前の交渉でまあまあの金額を取られたが、連れて行かれた宿はバス降り場から1分の所。
これだから深夜着はダメだ。

宿泊:金殿旅館


長沙はとても寒かったがこの旅館は暖房を付けるのに1時間2元と有料だった。ただオーナーの子供達は可愛かった。

29日、宿を移動する。次に見つけた宿は家族経営で、猫がフロントにいたりとアットホームで居心地が良かった。しかし暖房が全然効かなくて、夜寝るときは外と同じ格好で布団に入らなければならなかった。

 

宿泊:恵城招待所

 

 30日、湖南省長沙市にある岳麓山に登ってみた。山のふもとには中国四大書院の一つである岳麓書院がある。書院とは中国の昔の高等教育機関で、現在は建物は観光地になり、近くに建てられた湖南大学が教育機関としての意志を受け継いでいた。

 

岳麓書院は作られてから約千年経っており、建物は教学(授業をする所)、蔵書(本を収蔵する所)、祭祀(祭りを行う所)、園林(観賞用の庭園)、記念(記念の建築)という五つの部分で構成されている。修復作業をきちんとしていて保存状態が良かった。中々素敵な場所だった。

 




山にはリフトでも登れるようになっているのだが、スノボが好きで雪山のリフトは平気な私でもこれは怖くて無理。


建物内には宗教を感じさせるものも多く、お坊さんらしき人もいた。写真の若いお坊さんが熱心にスマホを操作しているのが面白かった。



12月の終わりだったので紅葉は終わっていたが、落ち葉を見る限りきっと紅葉シーズンは見応えがあるだろう。


この辺りは他に中南大学もあって、全体的に学生街という感じだった。夜の帰り道、屋台が並ぶ通りで楽しそうに学生達が騒いでいて、一人で歩いてる私は寂しくなった。どちらも中国のトップクラスの大学なのできっと皆優秀なんだろう。寒さと疲労で風邪気味になっていたのもあって、ちょっとセンチメンタルな気持ちで宿に戻った。そういえば蘇州のイブの夜と同じ状況だな(笑)



31日、長沙を発って昆明までバスで行くことにした。宿の娘のツァンツォンファンに頼むと全部の手配をしてくれてバス停まで私を連れていくよう案内人まで呼んでくれた。2泊しか泊まらなかったがずっと親切にしてくれ、私とそんなに変わらさそうな年齢で自分の子供と一緒にフロントで働いていた。泊まった宿のスタッフで今でも覚えている人はほとんどいないが、彼女のことは未だに覚えている。


寝台バスは15時半に出発したが、なんと山道の途中で故障して止まってしまう。修理に数時間かかり、晩御飯を食べれたのは23時。しかもバスの一番前が喫煙所になっていて、私のベッドも一番前、つまり風邪の身体にタバコの煙を浴び続けるという地獄のような移動になってしまった。バスの中で新年を迎えたが、時間とともに体調が悪化して、それどころではなかった。

昆明に着いたのは翌日12時。実に20時間以上の辛いバス移動だった。



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background picture : Madagascar nosy iranjaマダガスカル ノシ イランジャ

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