ベローシファカ、アカビタイチャイロキツネザル、フォッサ。

キリンディー森林保護区のアカビタイチャイロキツネザル 
キリンディー森林保護区のアカビタイチャイロキツネザル 

 

ムルンダヴァ4日目はマダガスカルにしかいない猿やカメレオンを見たくてキリンディ森林保護区へ行った。4WDと運転手をチャーターしないと行けないので、こういう事は一人旅では難しい。複数の仲間がいて初めて出来る旅もある。


宿からキリンディまでは車で2時間程なのだが、想像の10倍大変な道のりだった。町を出ると舗装された道はなくなり、穴だらけの泥道が延々続く、穴といっても小さな穴ではなく深く大きな穴なので、車の天井に頭を何度もぶつけるくらいの激しい揺れにさらされ続ける。全員車酔いに苦しむが窓を開けると砂煙が入ってくるのでそれも出来ない。日本にいると気付かないが、舗装された道路がいかに有難いものかが分かった。鞭打ちの友人はこの日もお留守番で可哀想だったが、正直鞭打ちでこの悪路を走ったらと考えると行かなくて正解だ。

 

キリンディでは専門の案内人がいて、そのおじさんの後を付いて1時間半程歩き回った。残念ながら時期と時間的に2種類の猿しか見れなかったが、それでも充分なほど不思議な猿たちだった。

アカビタイチャイロキツネザル
アカビタイチャイロキツネザル
ベローシファカ
ベローシファカ

 

森の入り口にある待合所に戻り軽いランチタイム。私たちの他に70代くらいのドイツ人夫婦もいて、とてもフレンドリーだったのですぐに仲良くなりお互いの写真を見せ合ったりした。私がカメラマンだと分かると奥様の方がカメラの使い方を聞いてくるのだが、どちらも英語がそれほどでもなく中々聞きたい事がわからない。それでもジェスチャーと勘で答えるとそれが正解だったらしくとても感謝された。

 

そこでしばらく休憩しているとマダガスカルの百獣の王であるファッサが運良く現れた。マダガスカルマングース科で猿等をエサにするマダガスカル肉食獣の頂点に君臨するファッサ。慎重に写真を撮ったが近づいても反応せず、何と人間の見ている前で寝てしまった。

あくびをするフォッサ
あくびをするフォッサ

 

帰りに又バオバブ並木道を通ったが、今回は途中にあった村で降ろしてもらった。周りにはバオバブの木しかない小さな村だが、たくさんの子供がいて走り回っていた。こういう場所の子供たちは写真を撮ると喜んでくれるのでこちらも嬉しいし張り切ってしまう。


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マダガスカルで一番有名な景色、バオバブ並木道に行く。

バオバブ並木道
バオバブ並木道

 

ムルンダヴァ3日目、今日から日本の友人達と合流だ。マダガスカルに住む友人と、共通の友人2人も日本から来て、合わせて4人で1週間一緒に旅をする。午前中に私のホテルの前で待ち合わせ。異国で待ち合わせするのは初めてだったが、無事に会う事が出来たときは思いの外感動した。ずっと一人だったから、日本語を喋れる事が嬉しかった。一人旅が好きだけど、日本の友人と一緒に旅するのは又別の楽しさがある。

 

宿泊:baobab cafe

 

4人で予めチャーターしていた車でバオバブ並木道に行く予定だったが、一人が直前に鞭打ちになっていて行く事が出来ないことになり、代わりに急遽ヨーレスが行く事になった。

並木道の途中でも既にちらほらあちこちにバオバブの木が出現している。この国では大きくて重い荷物は頭に乗せて運ぶのが一般的だ。すごく難しいと思えるが、皆器用にバランスを取っていた。手も添えないで頭だけで運ぶのは曲芸の域な気がするのだが。

小学生の遠足?地元の人にとってもここは観光地のようだ。マダガスカルにはバスがないのでトラックの荷台がバス代わり。

有名な「愛し合うバオバブ」
有名な「愛し合うバオバブ」

バオバブの木で木登りなんて贅沢です。
バオバブの木で木登りなんて贅沢です。

 

宿に戻って晩ご飯を食べた後、ヨーレスに誘われて夜のムルンダヴァへ。昨日の晩一人で色々と開拓したらしく、まずはバーに行った。店員とすでに顔見知りになっていて、フランス語で何やら楽しそうに会話している。私は片言の英語で話したが、英語力の問題で浅い会話しか出来ず、酒もあまり強くないので正直早く帰りたかった。しかし彼はもう一軒面白い場所があると言って私を地元のクラブへ連れて行った。昨夜行ったらガシが大勢踊っていて面白いんだと言われたが、残念ながら土曜の夜と違い日曜の夜のクラブはガラガラだった。それでも数人のガシの踊りは日本人とは全然違う独特なもので、アフリカ人のリズム感の良さを感じる事ができ興味深かった。お酒と疲労で大音量が流れるクラブで寝そうになっている私を見て、さすがにヨーレスもあきらめてその夜はそこでお開きとなった。

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朝→風呂がとんでもない事になる。昼→ムルンダヴァの町を散策。夜→停電。

 

私の旅はその町でも特に安い宿を選んで泊まるので、基本バスタブが付いていることはない。しかしムルンダヴァで泊まったこのメナベホテルの部屋はバスタブが付いていた!しかも同じ値段なのにヨーレスの泊まった部屋には付いてないというラッキーさ!フロントの人が日本人は風呂好きだからと配慮してくれたのか、私は本当に風呂が好きなのでこれは嬉しかった。

 

湯を満杯にして朝風呂を楽しんでいるとドアをノックする音がする。出て行くとフロントのお兄さんがいて何やらアピールするのだが、英語じゃないのでさっぱり分からない。業を煮やしたお兄さんはジェスチャーで下に来いというので、頭にシャンプーを付けたまま下に行くと何とフロントの天井から水が垂れていて、それは私のお風呂が原因だった。全くとんでもない欠陥構造、流石にかわいそうなのでこれ以上のお風呂タイムは諦めたが、せっかく念願の風呂だったのにこの時の無念さといったらなかった。入れないバスタブが付いた部屋にいるのは意味がないので、2泊目は風呂なしの安い部屋に移動した。

 

2泊以上するときは必ず初日に洗濯をすると決めているので、午前中は洗濯に費やして午後からは町を探索した。

私は公園が好きです。どの国でも公園が一番平和な場所という気がします。
私は公園が好きです。どの国でも公園が一番平和な場所という気がします。

 

 

 

 

あの有名なバオバブの木が町中に普通にあって感激。

ムルンダヴァは海沿いの町なので、ちょっと歩くとビーチに出る事が出来ます。
ムルンダヴァは海沿いの町なので、ちょっと歩くとビーチに出る事が出来ます。

 

ムルンダヴァの町の端まで歩いて行くと、現地のお兄さんが英語で声をかけてきた。彼はピローグ乗りの観光ガイドだった。町の対岸にはヴェズ族の漁村、ベタニア半島があり、ピローグという名の小船で海を渡り村を案内する観光があることは予め知っていたので、値段がそれほど高くない事を確認して乗る事にした。

 

 

これがピローグ。向こう岸がベタニア半島。
これがピローグ。向こう岸がベタニア半島。
腕を横に思い切り伸ばして写真を撮った。
腕を横に思い切り伸ばして写真を撮った。

ピローグでは私が真ん中に乗り、前と後ろ二人で漕いで進む。船体がとても細いので水が結構中に入ってくるし、何故か浮き木が片側にしかついていないのでかなり揺れる。乗り心地は良くなかった。

 

村は特に見所はなかったが、私の大きなカメラに反応する子供たちが可愛かった。そしてとにかく風が強かった。

私が乗ったのは恐らく最高でも5人乗りだったと思うが、大人数用のピローグもちゃんと存在した。他のタイプの船は一つもなく、全ての船がピローグだった。

 

ガイドのお兄さんは中々のイケメンで、気持ちの良い男だった。案内が終わった後、一緒にビールを飲もうと言う、しかも奢ってくれるという。こんなとき何かあるんじゃないかと思ってしまうのがバックパッカーの悲しい性だが、彼が悪い人には見えなかったので着いていった。彼はお店に入ると私がさっき渡したお金を出してビールを購入した。ビールを飲みながら彼は私が持っていた日本製のライターに興味を示し、ずっと触っていた。きっと欲しかったんだろうけど、1本しかなかったから上げれなかった。別に大事でもなかったから、ケチケチせず上げれば良かったと今になって思う。

 

そこへ彼の仲間がやってきて、明日バオバブ並木まで車でガイドするから俺を雇えと言ってきた。なるほどこれがビールを奢った理由でしたか。明日はもう予約してあると言って断り(それは本当だった)3人とも2本目のビールを飲んだ後分かれた。しきりに今夜海岸でパーティーがあるから一緒に来いと言ってきたが、これ以上深入りしたくなかったのでそれは断った。それに夜はヨーレスと晩ご飯を食べる約束もしていた。

 

 

 

 

ビーチで日が沈むのを見届け、ホテルに戻ろうと歩いてると、だんだん人が集まってきた。この町にこんなに人がいたのかと思うくらい、人でビーチが埋まっていく。音楽が鳴り始め踊っている人もいるようだが大半はとにかく砂浜に集まって何をするでもなく佇んでいた。これが彼らが言っていたパーティだったのだ。なるほど今日は土曜日だ。明かりがほとんどないので人の顔も見えないくらい真っ暗な中、別に何も起きないがここに集うこと事態が何か気持ちを高揚させるのだろう。

 

土曜日に来れてラッキーだった。もっといたかったけど、ヨーレスとの約束の時間に遅れそうだったのですぐにホテルに戻った。

フラッシュを焚いたから明るいけど、本当は真っ暗。奥の外灯の光も弱かった。
フラッシュを焚いたから明るいけど、本当は真っ暗。奥の外灯の光も弱かった。

 

ヨーレスに連れられホテルから少し歩いた場所にある唯一開いていたレストランでディナー。外はほとんど外灯もなく家も明かりが点いていないので歩いているだけでちょっとスリリングだった。レストランの中とお店のそばの外灯だけは明かりが点いていたのだが、食事中にその全てが停電になると真の暗闇が訪れた。食べている物も見えない。マダガスカルでは停電は日常茶飯事とのことだが、あの暗さは記憶に残る暗さだった。日本のようにすぐに復旧することもなく、かなりの時間暗闇で過ごした。その時間も案外楽しかったが、光が点いた時はやはりホッとした。

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background picture : Madagascar nosy iranjaマダガスカル ノシ イランジャ

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